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喫茶な一冊
vol.33
vol.33

舞台は、真夜中にだけオープンする不思議なパン屋さん。登場人物は、いつも笑顔でとらえどころのないオーナー暮林、口の悪いイケメンパン職人弘基、そしてパン屋の2階に居候することとなった女子高生の希実を中心に個性豊かな面々が登場。
希実がいつものように開店準備に勤しんでいたある夜、小学生の男の子による「焼きたてパン万引事件」が発生。そしてその後、少年の母親は謎の失踪を遂げる。
ミステリアスな展開を期待させながら「パン」という食べ物を通して人と人との繋がりを紡ぎ出すラストシーンに心を掴まれます。ほろ苦さと甘酸っぱさで心が満たされる物語をご賞味ください。


vol.32
vol.32

五年前に使われたきりでカビ臭く、あちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人は灰色のくまのぬいぐるみやガンダムに変身。
昔の大切な思い出を思い出せてくれる表題作「チヨ子」を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編が収録されています。寄せ集め的な短編集かと思いきや、幼少期の話や少年犯罪といったような、子供が共通の裏テーマとなっている個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐった贅沢な一冊です。巻末の解説も、興味深く面白く読めると思います。


vol.31
vol.31

モデルで女優の菊池亜希子さんがカジュアル・ファッション誌『PS』で6年にわたって連載しているお散歩エッセイ「菊池亜希子の道草」単行本の第2弾。「心がほっと温かくなる」「いつもの街が違って見える」と静かなブームを呼んでいます。
丁寧に描かれた直筆イラストマップと胸きゅんの文章、そしておしゃれな写真で、青山、神戸、名古屋、京都そしてフィンランドの町などの素敵な街を案内してくれます。さらに問い合わせ殺到のみちくさファッションも、本人の解説とともに一挙掲載されています。この本片手に、自分の町を散歩してみてください。自分の町の「すばらしさ」に気がつくかもしれません。