
無性に牛丼を食べたくなることがあるように、
無性に車中泊したくなることがある。
車中泊することを決めると、
今度は無性に日の出が見たくなる。
真っ先に愛知県田原市の伊良湖岬が思い浮かんだのだが、
まだ、この連載に登場したことのない街「志摩市」も思い浮かんだ。
志摩半島の最南端に麦崎灯台がある。
ここは、日の出も日の入も見られるスポットとして知られている。
夕食後、風呂も済ませ、
火照った身体で、
三重県志摩市まで一気に車を走らせた。
さて、車中泊の場合、
まず、どこで車を停めて寝るかである。
岬の近くに車を停めて、
陽が昇る寸前まで眠り続けることも一つの過ごし方で、以前は、そうすることが多かった。
しかし、最近は最寄りの道の駅を利用することが多い。
トイレも近くにあり、
自動販売機もあり、
歯も磨けるなど
何かと便利である。
21時頃、道の駅「伊勢志摩」に到着した。
駐車場には、車中泊の準備をしているワゴン車やキャンピングカーが5台程停まっていた。
ここから麦崎灯台までは約20キロ。
余裕を持って40分もあればいいだろう。
携帯電話の目覚まし時計を午前3時45分にセットする。
歯を磨こうかと歯ブラシを持って、
トイレに向かう。
しかし、今度は無性にコーヒーが飲みたくなった。
無性に●×したくなることが多くなる時期なのかもしれない。
就寝前にコーヒーを飲むと眠れなくなる人もいるが、
僕の場合、眠る前にコーヒーを飲んでも全くと言っていい程、
影響なく、ぐっすり眠ることができる。
来る途中に深夜1時までと書かれた
ここ数年で一気にチェーン店が増えている和風建築の喫茶店があったはずである。
ここでコーヒーと夜食がてらにエッグトーストをいただいく。
「夜のコーヒーもいいものよのぉ」
夜の遅い時間でも、信長は憑いてくる。
戦国時代の武将は理由はないのだが、朝型のイメージを持っていた。
「戦に朝も夜もない!」
そう言われてみれば、
信長が深夜に突然、出陣の準備を命じ、
今川義元の大軍を破ってしまった桶狭間の戦いもある。
道の駅に戻り、
トイレで歯を磨き、
その後、リクライニングシートを倒してぐっすり眠った。
3時45分起床。
再びトイレで口をゆすぎ、顔を洗い、すぐに麦崎灯台へと向かった。
ナビゲーションシステムの調子が今一つよくなく、
なかなか見つからなかったのだが、
標識にも助けられ、
何とか麦崎灯台近くに車を停めることができた。
車から降りると灯台まで小走りで走っていく。
曇りの合間を狙うようにして昇ってきた太陽を目の前に思わず拝んでしまう。
これぞ、まさに「日の出を拝む」である。
ついでに灯台の近くにある麦崎神社にもお礼を言って拝む。
それだけでは物足りず、
少し離れた片田稲荷神社にも立ち寄り、拝むのであった。
無性に拝みたくなる年頃なのかもしれない。
