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        <title>信長さん、喫茶店行こまい</title>
        <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/</link>
        <description></description>
        <language>ja</language>
        <copyright>Copyright 2012</copyright>
        <lastBuildDate>Sat, 04 Feb 2012 07:17:04 +0900</lastBuildDate>
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            <title>「喫茶ルノワールは元々、煎餅屋だった（特別編：東京）」</title>
            <description><![CDATA[<p>「喫茶ルノワールって東京で有名なの？」<br />
名古屋在住の方から聞かれた。<br />
先日、東京へ遊びに行った際、喫茶ルノワールをよく見かけたのだそうだ。</p>

<p>東京に住んでいる人だったら誰でも目にしたことがある喫茶ルノワール。<br />
ただ東京でも意外に行ったことがない人は多い。<br />
「おじさんが行く喫茶店でしょ？」<br />
「あ～、昭和の香りのする喫茶店だよね」<br />
「あそこってどんな人が行くの？」<br />
周囲からはそんな声が聞こえてくる。</p>

<p>そんな声を集めていると昔は人気があったけど今は廃れた喫茶チェーン店のイメージなのだろう。<br />
しかし、侮ることなかれ。<br />
1964年創業の正式名称「株式会社銀座ルノワール」は、<br />
年間売上が55億以上もある都市型喫茶を代表する上場企業なのである。</p>

<p>東海地区は喫茶店でおしぼりが出ることは普通のことだけれど、<br />
東京は、スターバックスやドトールといったセルフサービル式のコーヒーが主流になっているので、おしぼりが出てくるルノワールのような喫茶店は逆に貴重なのだ。</p>

<p>そのおしぼりで顔をふき、<br />
「はぁ～」<br />
と言うのがこの店でのマナーである。<br />
もちろん嘘です。<br />
ただ営業途中のサラリーマンのおじさまがするのを見かけたことがあるし、僕だってしたことがある。<br />
これができるというのはおしぼりが臭くない店だからできるのであると声を大にして言いたい。<br />
大にしなくてもいいんだけど。</p>

<p>ルノワールという名前は、画家のルノワールから来ている。<br />
候補には、「ゴッホ」や「ドガ」もあったというのだから特に意味はない。<br />
元々は花見煎餅という煎餅屋の喫茶部門からスタートしている。<br />
1964年の開店当初は煎餅と日本茶のセットもあったらしい。<br />
コーヒーが運ばれてきて、しばらくすると日本茶が運ばれてくるのはその名残なのだろう。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020587.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020587.JPG" width="240" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>僕は東京滞在中、少し時間が開いて、文章が書きたい時などに利用することが多い。<br />
どの店舗も無線ＬＡＮが使えるし、電源も貸してくれるからである。<br />
そして何より隣の席との間が広いので落ち着く。</p>

<p>この隣の席とのスペースにも逸話がある。<br />
開店当時、開店資金が足りなくて机と椅子がそろわなかった。<br />
そこで苦心の末、机と机のひとつひとつにスペースをとって置いた。<br />
それが逆に「あの店はゆったりしていていい」と人気になってしまったらしい。<br />
どこまで本当の話かはわからないが、喫茶ルノワールのよさに客席感のスペースがある落ち着きは最大の魅力である。</p>

<p>よって打ち合わせに使用することもある。<br />
コピー機が置いてある場所もあるので足りない資料をその場でコピーもできる。<br />
銀座や新宿のルノワールは貸会議室まである。<br />
意外にこうした店がまだまだ成長するのりしろがあるのかもしれない...と言っていた経営者もいたほどだ。<br />
東京にお立ち寄りの際は是非、お試しください。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0809.html</link>
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            <pubDate>Sat, 04 Feb 2012 07:17:04 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「三河安城駅で見つけた安息の場所（愛知県安城市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>安城市には二つの駅がある。<br />
三河安城駅と安城駅。<br />
新幹線が停まる駅が三河安城駅で、商店街があるのは安城駅。<br />
人に説明する時はそう説明することにしている...って今までに一度しかないけど。</p>

<p>三河安城駅は岐阜羽島駅とどこか似ている。<br />
新幹線が停まる駅なのに駅周辺は閑散とまではいかないが、賑わっているわけではない。<br />
「東海道新幹線の中で岐阜羽島駅と三河安城駅はいらないだろ？」<br />
と言う人の気持ちもわからないではない。<br />
岐阜羽島駅の近くに住む僕とすると複雑だけど。</p>

<p>三河安城駅も岐阜羽島駅のように大物政治家が引っ張ってきたのだろうか。<br />
実はそうではなく、いわゆる請願駅というもので、愛知県と安城市が国に建設を請願したそうだ。<br />
地図を見ると北側にトヨタのある豊田市がある。<br />
これも請願理由の一つに入っていたのではないかと推測できる。</p>

<p>駅の北側を歩いてみる。<br />
駅前の土地の価格という響きとは程遠く、大きなクリーニング屋を過ぎると既に田畑の景色が広がる。<br />
面白い公園は見つけたけれど。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0112anjo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0112anjo.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>県道をしばらく歩き進むと一軒家を改造したようなカフェレストランが目に入った。<br />
20台程度停めることのできる駐車場は満杯。<br />
スマートフォンで時間を確認すると午前11時30分。<br />
土曜日の午前中とはいえ、混むには早すぎるような気がするし、<br />
駅前を歩いてきた感覚からするとこの混みようは考えにくい。<br />
駐車場だけどこかに貸しているのかもしれない。</p>

<p>扉を開けるとすぐについたてがあり、奥は見えないようになっているので、店内の全体像はわからない。<br />
ただ賑わっていることだけは、人の声の量と店のスタッフの動きで何となくわかる。<br />
つまり駐車場は全てこの店に来ている客で埋まっているのだ。</p>

<p>レジスペースにもなっているケーキの入ったショーケースの隣に設置された入口に一番近いカウンター席へ案内された。<br />
カウンターの目の前にはすりガラスが貼られ、キッチンの様子は見えない。<br />
ガラスの上に食に関する小説やカフェに関する写真集が飾られている。</p>

<p>僕が座った後も客足は止まらない。<br />
既に空席待ちになってしまったようだ。<br />
これからランチタイムが始まるというのに。</p>

<p>店内にはどこか懐かしい雰囲気が漂う。<br />
内装のせいなのか、光の取り入れ方なのかはわからない。<br />
あまり好きではないカウンター席に座っているにも関わらず、心が穏やかになる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0105anjo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0105anjo.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>給食のときに出てきたようなお盆に載って、店名が刻まれたグラスに入ったアイスコーヒーとこの店で作られたティラミス。</p>

<p>持ってきていたドストエフスキーの小説を開く。<br />
「賭博」というあまりこの店にはふさわしくないタイトルだが、<br />
休みの日にゆったりした気持ちで、本を読みながら時間を過ごしたくなるような店である。<br />
結局、ランチタイムにも関わらず、待ち人が増えていくにも関わらず、長居させてもらった。<br />
しかし、その間にレジを済ませる客も少ない。<br />
つまり、みんな長居なのである。<br />
ひょっとしてそれを見込んで、みんな早目にやってくるのかもしれない。</p>

<p>長居したくなるカフェのある新幹線の三河安城駅と<br />
朝食ブッフェの喫茶店がある在来線の安城駅。<br />
次回からはこう説明したいと思う。<br />
</p>]]></description>
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            <pubDate>Wed, 01 Feb 2012 15:23:17 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「歌舞伎町の朝（特別編：東京都新宿区）」</title>
            <description><![CDATA[<p>歌舞伎町というと東海地区に住む人はどんなイメージを持つのだろう。<br />
中国マフィアの巣窟と答えた人もいれば、<br />
風俗街の多い街と答えた人もいた。<br />
警察の24時間を追うドキュメンタリーなどで、北海道のすすきのや大阪の道頓堀と一緒に出てくる場所というユニークな答えをくれた友人もいた。</p>

<p>僕は大学を出てから東京に20年ほど住んでいた。<br />
新宿から一駅程度の場所に住んでいた時期が長く、<br />
現在も東京出張の際は、その辺りに滞在しているので、<br />
歌舞伎町というと生活圏内になってしまう。<br />
よって今一つ歌舞伎町を俯瞰で見ることができない。<br />
若い頃に比べれば、あまり行くことはなくなってしまったけれど。</p>

<p>ある雑誌の連載取材で久しぶりに朝の歌舞伎町を歩いてみた。<br />
歩いているうちに身体も冷えてきたし、お腹も空いてきた。<br />
どうせだったら喫茶店にでも入ってみようと思ったのである。</p>

<p>ファミリーレストランではなく喫茶店。<br />
階段の前に置かれた昭和を感じさせる埃だらけのショーケースに少し不安を覚えるかもしれない。<br />
しかし、2階に上がり、入口を入ると予想以上の眺めに<br />
「おぉ～」<br />
と思わず声をあげるだろう。<br />
ガラス越しに歌舞伎町一番街のストリートが見渡せるのだ。<br />
しかも靖国通りを渡ったヤマダ電機の大型スクリーンまで一直線に。</p>

<p>以前、コマ劇場（現在、工事中）の前にマクドナルドがあり、その2階の窓から歌舞伎町の街を眺めることが好きだった。<br />
しかし、昨年の5月に閉店になってしまい、今はカラオケボックスになってしまったので、その景色を楽しむこともできなくなってしまった。<br />
そういう意味では、この喫茶店の存在は嬉しい。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020606.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020606.JPG" width="240" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>白シャツに黒いパンツの若い男性がモーニングセットを運んでくる。<br />
夜のホストの仕事をしているといってもおかしくないような雰囲気。<br />
歌舞伎町という頭で見ているので、そう見えるだけかもしれないんだろうけど。</p>

<p>バターが溶けない程、トーストは冷めていたが、<br />
この景色を堪能しながら朝食がいただけるだけで幸せに思う。<br />
それでも窓際に座っているのは僕ともう一人のテーブル状ゲーム機に勤しむ中年男性だけ。</p>

<p>夜勤明けらしき、濃い化粧の女性は光を避けるように奥の席に座り、<br />
煙草を吸いながら、スマートフォンでメールを送り続ける。<br />
やはり夜の仕事の匂いがする男性二人組も光の入ってこない場所に座り、週刊漫画を読みふけっている。</p>

<p>ギターを抱えたバンドマンが飲み疲れたように座り込み、<br />
酔っぱらってご機嫌なカップルがよろよろと歩いていく。</p>

<p>どこか不健康な香りが漂う街である。<br />
魑魅魍魎な雰囲気が漂う街である。<br />
どこか憎めないような可愛らしさも併せ持つ街である。<br />
それが歌舞伎町の街だと僕は思う。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0807.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0807.html</guid>
            <pubDate>Sat, 28 Jan 2012 07:37:56 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「資生堂パーラーは、お見合い成功率が高いというのは本当なのか？」</title>
            <description><![CDATA[<p>その前に「パーラー」という昭和の響きがある言葉。<br />
広辞苑によれば、<br />
１：談話室、休憩室、応接間。<br />
２：手軽な飲食をする店。<br />
の２つの意味が書かれている。</p>

<p>ちなみに英語(parlor)は、基本的には営業所や店という意味で、<br />
古い言い回しとして、ホテルなどの談話室といった意味でも使われている。</p>

<p>以上を総合すると、パーラーというのは高級感のある談話室的なイメージでつけられた...というのが僕の考え。<br />
パチンコ店をパーラーと呼んでいた時代もあるけれど。</p>

<p>資生堂パーラーが名古屋タカシマヤの中に入っている。<br />
100年以上続く老舗の高級喫茶というよりは洋食レストランといった方がいいのかもしれない。<br />
少しネットから抜粋しながら歴史だけおさらいしておく。</p>

<p>1902年（明治35年）<br />
アメリカに初めて映画館ができ、<br />
ドイツではベルリンに地下鉄が開業した。<br />
日本では東京専門学校が早稲田大学という名前に改称された年、<br />
東京は銀座にあった資生堂薬局の中に資生堂パーラーの前身となる「資生堂ソーダファウンテン」ができた。<br />
当時、日本ではまだ珍しかったアイスクリームやソーダ水を提供して、人気を博したそうだ。</p>

<p>その約25年後の1928年（昭和3年）、<br />
「資生堂アイスクリームパーラー」と改称。<br />
洋食レストランを開業し、カレーライスやオムライスが評判の店となる。<br />
上級階級を顧客に持ち、「成功率の高いお見合いの名所」としても知られている...<br />
とここまで読んで、ふと隣の会話が耳につく。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020608.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020608.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>まさに隣がお見合いらしきテーブルだったのである。<br />
お見合いと言っていいのかどうかわからないが、初めて会う男女二人が食事をしていることは間違いなさそうだ。<br />
僕くらいの40代の男性と年齢はわからないが恐らく30代前半くらいの女性が向き合って、コース料理らしきものを食べている。<br />
お互い探り合っているような会話である。<br />
テーブルとテーブルの間が狭いので、嫌でも会話が聞こえてきてしまうのだ。</p>

<p>僕のテーブルにビーフカレーが運ばれてくる。<br />
皿には資生堂パーラーの金の刻印。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020611.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020611.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>カレーのルーが入った銀の器を手にした時、隣の男性の顔が目に入る。<br />
汗を流しながら、必死に鉄道の話をしている。<br />
女性の表情が気になる。<br />
手しか見えないが、腕を組んでいる。<br />
以前、テレビで心理テストをやっていた際、腕組みをしている時は興味がないと言っていた気がする。<br />
もちろん机上論だろうけど。<br />
盗み聞きはいけないとビーフカレーに集中する。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020612.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020612.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>食後にチーズケーキとアイスコーヒーが運ばれてくる。<br />
ガムシロップの器に手を伸ばした際、またまた隣のテーブルに意識がいってしまう。</p>

<p>女性が一言も話していない。<br />
おっ、話した...と思ったら、<br />
「そろそろわたくし時間が...」。<br />
なんとも後味の悪いチーズケーキになってしまった。<br />
いや、チーズケーキ自体は美味しかったのである。<br />
僕の気持ち的な問題だけ。<br />
資生堂パーラーのお見合い成功率がどれくらいなのか。<br />
今、一番、知りたいことのひとつである。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0806.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0806.html</guid>
            <pubDate>Wed, 25 Jan 2012 11:01:22 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「亡き父が伊勢神宮より夫婦岩を選んだ訳」</title>
            <description><![CDATA[<p>亡き父は決して信心深い人ではなかったが伊勢の初詣だけは毎年のように家族を連れて出掛けていった。<br />
伊勢というと伊勢神宮が思い浮かびそうだが、<br />
父は伊勢神宮から北東10キロ程離れた二見浦の二見興玉神社（ふたみおきたまじんじゃ）の方を好んでいたような気がする。<br />
そういえば父が逝ってしまった小学5年生から一度も二見浦には足を踏み入れていない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0071hutami.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0071hutami.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>名古屋から出ているＪＲの快速「みえ」に乗っていた。<br />
いつものように行き先は決まっていなかったが、車内の掲示板に流れる停車駅の中に伊勢市の名前が見え、<br />
「伊勢神宮でも行こうかなぁ...」<br />
と決めた直後に流れた「二見浦」の文字が目に留まり、二見興玉神社のことを思い出したのである。</p>

<p>二見興玉神社と言われてもピンと来ないかもしれないが、<br />
境内にある夫婦岩と言えばわかる方も多いのではないだろうか。<br />
海面から飛び出した２つの岩は夫婦が寄りそうように見えることからそう呼ばれている。<br />
２つの岩の間から現れる夏至の頃の日の出や、冬至の頃の満月は絶景で、プロアマ問わず、カメラマンの人気撮影ポイントになっている。</p>

<p>この夫婦岩は「夫婦円満」、「家内安全」、「海上保安」などの象徴と言われるが、<br />
元々は海の底にある興玉神石（古神道の表裏一体や磐座（いわくら）信仰（自然崇拝の岩に対する信仰）の象徴）の鳥居の役割を果たしているそうだ。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0061hutami.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0061hutami.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>さて、駅前通りは参道と書かれているが閑散としている。<br />
駅から二見興玉神社まで1キロ程、歩かねばならない。<br />
江戸時代、明治時代の人達の1キロと現代人にとっての1キロの感覚は違う。<br />
現代人は、駅前を1キロ歩くより二見輿玉神社の近くまで車で来て、駐車場に停めてしまうのだろう。</p>

<p>参道に一軒だけある昭和の香り漂う喫茶店に入ってみる。<br />
カウンターに座る初老の男性の口元から煙草の煙が立ち上り、<br />
テーブル席では週刊誌をめくる作業着姿の中年男性。<br />
観光客ではなく、地元の方のようだ。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0094hutami.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0094hutami.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>奥のテーブル席の沈み込むようなソファに腰を下ろす。<br />
珈琲の豆の出がらしが入った灰皿と黒い砂糖壺。<br />
その脇に置かれたホットコーヒーから湯気が立ち昇る。<br />
観光地から離れた温泉宿にいるような感覚を憶え、ほっとさせられる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0079hutami.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0079hutami.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>一旦、身体を温めてから再び外に出る。<br />
海岸沿いの防波堤の上を歩きながら、二見興玉神社に向かう。<br />
神社に祀られている猿田彦大神の使いであるカエルの像があり、<br />
本殿で参拝を済ませた後、夫婦岩に向かう。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0086hutami.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0086hutami.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>波をかぶる岩を眺めながら、亡き父を偲ぶ。<br />
もちろん夫婦円満や家内安全のことも思って来ていたのだろうが父にはそういう理由は似合わない気がする。<br />
あくまで直感だけれど。<br />
波に耐えながら立ち続ける岩の光景を年の初めに見て、気を引き締めたのではないだろうか。<br />
そういえば海のない岐阜で一生暮らした父は海が好きだった。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0805.html</link>
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            <pubDate>Sat, 21 Jan 2012 14:08:50 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「惰性でコーヒーを頼んでいませんか？（愛知県一宮市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>新しい映画より古い映画を好むようになった。<br />
アイドルグループの区別がつかなくなった。<br />
日々のちょっとしたことで年をとったなぁと思うことがある。</p>

<p>それに通じるのかもしれない。<br />
喫茶店のメニューを見ないで注文することが多くなった。<br />
つまり、座ってテーブルに水が置かれたら、<br />
「ホットコーヒーをください」<br />
もしくは<br />
「アイスコーヒーをください」<br />
とついつい惰性で言うことが増えたのである。</p>

<p>本来、店に入るとメニューを広げながら、<br />
何にしようかなぁと選ぶ楽しみを持っていたはずである。<br />
そのワクワク感を忘れかけている。<br />
そのことに電車の中で気づき、JR尾張一宮駅で下車した。<br />
西口の大通りから少し入ったところにある喫茶店に入り、窓際の席に座る。</p>

<p>久しぶりにメニューをじっくり眺める。<br />
見てよかった。<br />
モーニングだけで5種類もある。<br />
さすがはモーニング発祥の地として知られる場所だ。</p>

<p>１：バタートースト・ゆで玉子（卵との違い）・サラダ<br />
２：ホットドック・ゆで玉子・サラダ<br />
３：サンドイッチ・ゆで玉子・サラダ<br />
４：エッグトースト・サラダ<br />
５：キャベチーズ・サラダ</p>

<p>スマートフォンのメモパッドを起動してメニューを書き留める。<br />
気持ち的にはエッグトーストである。<br />
しかし、ゆで卵がついていない。<br />
僕は卵料理の中で、ゆで卵が一番好きなのだ。<br />
となるとサンドイッチでゆで卵か。</p>

<p>ここでもう一人の自分が現れる。<br />
「キャベチーズには目がいかないのか？」<br />
と。<br />
確かに馴染みのないメニューである。</p>

<p>これまた年をとったと感じる瞬間である。<br />
若い頃は逆に馴染みのないメニューを探しだして試していたと思う。<br />
それが今は馴染みのないメニューを頼まない。<br />
正確には目がいかなくなっているのである。<br />
自然に知っている範囲の中で物事を決めようとしているのだろう。</p>

<p>キャベチーズを頼んでみた。<br />
テーブルについた時には考えもしなかったメニューに辿りついた。</p>

<p>不思議と一つ違った物に目がいくと、様々な物にも意識が向き始める。<br />
最近、せいぜい店内にかかる音楽（ちなみにこの時はヴァイオリンで演奏する白鳥の湖が流れていた）くらいしか意識が向かなかったのが、<br />
窓辺に飾られた鑑賞用の植物にも目が留まる。<br />
手を広げたような葉が特徴的なパキラと<br />
肉厚の葉から花が咲くレウィシアの植木鉢が飾られている。</p>

<p>更に全く興味のない壁に飾られたジグゾーパズルにまで目が向く。<br />
幻想的というかファンタジー的な風景の絵の下の方に、<br />
「Thomas Kinkade」<br />
と書かれている。<br />
ジグゾーパズルの世界ではかなり有名な方で別名「光の画家」とも呼ばれているらしい。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0013ichi.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0013ichi.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>キャベチーズが運ばれてくる。<br />
なんてことはない。<br />
トーストの上に千切りキャベツが載り、その上にチーズがかかっているトーストである。<br />
それでも何だか嬉しかった。<br />
最近、凝り固まっていた頭が少しほぐれたような気がした。<br />
時には意識の修正が必要なようです。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0804.html</link>
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            <pubDate>Thu, 19 Jan 2012 13:34:15 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「漂泊の人生（三重県鳥羽市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>「漂泊」という言葉が好きである。<br />
周囲にそう言うと、<br />
「ヒョウハク？なんで？」<br />
散歩焼けで少々、黒い僕の顔を見ながら周囲は言う。<br />
洋服を白くするという意味の「漂白」を思い浮かべているのがわかる。<br />
「白はさんずいがある方だよ」<br />
と訂正する。</p>

<p>漂泊。<br />
三省堂の辞書によれば、所を定めずさまよい歩くこと。<br />
さすらうこと。<br />
または流浪と書かれている。</p>

<p>僕はこれまで「漂」っているように生きてきたし、<br />
これからもそう生きていきたいと思っている。<br />
そんな僕には定住というより「泊」まり歩く方が性に合っている気がするので、<br />
きっと「漂泊」という言葉が好きなのだと思う。</p>

<p>いつものように、あてもなく電車に乗り、鳥羽駅でふらり降りてみる。<br />
ＪＲ鳥羽駅前の鳥居をくぐり、<br />
最初に見かけた喫茶店で伊勢うどん定食を頼む。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0038toba.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0038toba.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>もちもち極太うどんに甘辛い真っ黒なタレをからめてすすり、<br />
ガムシロ入りのアイスコーヒーを吸いこむ。<br />
さてさて今日もさまよい歩くかと鳥羽の街を彷徨い始めた。<br />
すぐに「漂泊」という言葉が目に留まる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0031ーtoba.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0031%E3%83%BCtoba.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>どうやら鳥羽市にかつて「漂泊の詩人」と呼ばれた人がいたようだ。<br />
詩集「孔雀船」で知られる伊良子清白。<br />
河井酔茗、横瀬夜雨とともに明治詩壇の三羽ガラスと呼ばれ、<br />
鳥取、大阪、島根、台湾、東京など様々な場所に住み、まさに「漂泊」する人生を送った詩人である。</p>

<p>「蓆戸（むしろど）に<br />
秋風吹いて<br />
河添（かはぞひ）の旅籠屋（はたごや）さびし<br />
哀れなる旅の男は<br />
夕暮の空を眺めて<br />
いと低く歌ひはじめぬ...</p>

<p>から始まる「漂泊」という彼の詩が一般的には知られている。<br />
全国を転々と移り住む彼が故郷を懐かしみ、<br />
満一歳にもならないうちに逝ってしまった母のことを想う詩である。</p>

<p>彼は8歳までは生地の鳥取で過ごしたが、その後、父の仕事の関係でノマド生活が始まる。<br />
京都の医大を卒業すると、東京の日本赤十字病院で医師として勤め始める。<br />
勤めながら詩集「孔雀船」を刊行した。<br />
その後、島根県の浜田市、大分、台湾、京都を経て、45歳で鳥羽にやってきて開業した。<br />
この地で約20年暮らした。<br />
その頃には既に詩も辞めていたとされているが、<br />
実は自分のノートに詩を書きためていたとも言われている。<br />
1945年戦火を避けるため度会郡に疎開し、翌年に68歳で亡くなった。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0035-toba.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0035-toba.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>彼が住んでいた小浜町の家は、一旦、亡くなった疎開先の度会郡に移築された。<br />
そして、今回、鳥羽市のマリンパーク内に再移築されることになったのである。<br />
家までもが「漂泊」しているのが清白らしい。</p>

<p>漂泊の中の僕の好きな一節を最後に...。<br />
「柳洩る<br />
夜の河白く<br />
河越えて煙（けぶり）の小野に<br />
かすかなる笛の音（ね）ありて<br />
旅人の胸に触れたり」</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0046toba.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0046toba.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>ちょうど鳥羽名物の観光船「竜宮城」の汽笛が聞こえる。<br />
さて鳥羽を漂う散歩を続けようと思う。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0803.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0803.html</guid>
            <pubDate>Sun, 15 Jan 2012 10:57:42 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「コメダといえば...」</title>
            <description><![CDATA[<p>子供の頃、「包丁人味平」という料理人の漫画が好きだった。<br />
料理勝負や料理の解説が盛り込まれた史上初の料理漫画である。<br />
漫画の中で登場した様々な料理の中でもアイスクリームの天ぷらを作る話は衝撃的だった。<br />
きっと漫画の中だけの料理なのだろうと思っていた。<br />
しかし、大人になって実際にアイスクリームの天ぷらをいただいたときには感激した。</p>

<p>それ以来、<br />
あつあつの讃岐うどんに冷たい卵をかけて混ぜ合わせて食べるぶっかけうどん、<br />
氷に熱々のコーヒーをかけるアイスコーヒーなど<br />
温かい物と冷たい物を融合した食べ物に目が留まるようになる。</p>

<p>ベルギーはブリュッセルに行った際は、<br />
日本でも一時期流行り、現在は定番になっている「ベルギーワッフル」に目が留まる。<br />
ベルギーワッフル屋で熱々のワッフルの上にソフトクリームが載っているメニューがあったのだ。<br />
立ったまま溶けるソフトクリームと格闘した時間は、今でもいい想い出になっている。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020569.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020569.JPG" width="240" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>東京在住のミュージシャンの友人が岐阜でライブがあるというメールをいただいたので、終演後、岐阜らしい物を食べに行こうと約束していた。<br />
しかし、ライブが終わり、彼女のサイン会が終わったのは午後4時過ぎだった。<br />
当初は世界の美食家の間で有名になり、ＮＨＫの有名ドキュメンタリー番組でも取りあげられた岐阜市内の四川料理屋が第一候補だったが、食事をするにはあまりに中途半端な時間だった。</p>

<p>「コメダってあるのかなぁ？」<br />
彼女がつぶやいた。<br />
中部圏の喫茶文化を東京に広めた喫茶チェーン店である。<br />
「もちろんあるよ...。ただ、コメダは岐阜じゃなく名古屋本社だけどいい？」<br />
そう断ってから岐阜駅近くのコメダに向かった。</p>

<p>「何がおススメなんだろう？」<br />
と聞かれ、シロノワールを勧める。<br />
日本語の「シロ（白）」とフランス語の黒を意味する「ノワール」をくっつけて「シロノワール」という名前ができたこともその時に知った。</p>

<p>温かいデニッシュ生地のパンケーキの上にソフトクリームが載り、<br />
横には懐かしさを漂わせるさくらんぼが添えられたコメダの定番メニューである。<br />
これにメープルシロップをかけて食べる。<br />
いかにも名古屋らしくて邪道な食べ物だと言う人もいるが一度は食べてみて欲しい。<br />
ソフトクリームの口触りと温かいデニッシュの食感の相性の良さは記憶に残ると思う。</p>

<p>今、僕が狙っているもの。<br />
浜松にコーンの代わりにあつあつの渦上の揚げパンを使い、<br />
その中にソフトクリームを入れたアイスコルネットなる人気のＢ級グルメがある<br />
今年中になんとか食べてみたいものである。</p>

<p><br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0802.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0802.html</guid>
            <pubDate>Wed, 11 Jan 2012 08:56:49 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「三重県のアンテナショップが名古屋駅前にできた訳」</title>
            <description><![CDATA[<p>「三重県のアンテナショップが名古屋駅前にできた訳」<br />
東京には全国の様々な県がアンテナショップを出店している。<br />
しかし、なぜか東海三県のアンテナショップは東京都内にはない。<br />
少し前まで六本木の駅前のビルに岐阜県のアンテナショップはあったが、一昨年、閉店になってしまった。<br />
「まぁ岐阜のアンテナショップと言われても何を売ってるの？っていう感じだからね～。他の県にしたってそうだよ」<br />
ある人はアンテナショップに否定的だった。<br />
北海道や沖縄といった誰もが思い浮かべそうな土産物があるアンテナショップや<br />
宮崎県のように名物知事がアピールする影響で人気になったアンテナショップは別として、それ以外のところは苦戦をしいられているところが多いのが現状らしい。</p>

<p>逆に都内のアンテナショップをよく利用する友人は、<br />
「その土地の名産品を見たい、または入手したいとか、<br />
旅行前の下調べ（パンフレット、情報入手）といった時にはアンテナショップは便利だよ。<br />
私にとってはデパートの物産展が毎日やっている感覚だしねぇ」<br />
と好意的に言っている。<br />
確かに不景気、不景気と言いながらも、デパートの物産展が人気だったりもするのだから、彼女の言うことにも一理ある気はする。</p>

<p>昨年１２月名古屋駅前を東西に走る桜通り沿いに<br />
三重県のアンテナショップ「三重の旅ステーション」がオープンした。</p>

<p>オープン初日に立ち寄ってみる。<br />
通りから少しだけ奥まった場所に入口があるため、<br />
通り沿いに出された「桜通りカフェ」と書かれた黒板が目印である。<br />
中に入ると三重県の様々な地域の観光ポスターと名産品が並べられたスペースの隣に、<br />
カフェが併設されている。</p>

<p>カフェは前払い制。<br />
番号札を持って客席で待つ。<br />
メニューには伊勢うどんなど三重県の名物を食べることもできるが、<br />
昼食を終えたばかりの僕は伊勢茶を使ったシフォンケーキとオリジナルブレンドのコーヒーをいただく。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020565.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020565.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>一番奥の席のテーブル席に座り、店内の様子を観察する。<br />
まだオープンしたばかりで認知度がないということもあるのだろうが閑散としている。<br />
しかもアンテナショップの役割を客が意識していないこともあり、<br />
新しいカフェができたのだと思って、<br />
ショップの方には目もくれず、カフェのエリアに客が来てしまう。<br />
大きなお世話ではあるが少し心配になる。</p>

<p>なぜ東京ではなく名古屋にアンテナショップを出したのだろうか。<br />
震災後、中京や関西の役割が大きくなり、中京都構想などもあるので確かに活気はあるが、<br />
それでも現在、東京で月に一週間程過ごす僕の感想からすると、<br />
やはり東京には、まだまだ発信する場所としての底力があると思う。<br />
しかもアンテナショップに対する理解度は東京の方があるような気がしてならない。<br />
もちろんこれはデータがあるわけではなく、あくまで僕の感想に過ぎない...<br />
と偉そうに書いていたら、それを覆す意外な事実を知る。<br />
三重県を訪れる観光客は中部圏の人々が多いのだそうだ。<br />
ごめんなさい。<br />
名古屋に三重県のアンテナショップ出店でいいと思います。<br />
僕の読みの甘さは自分でも時々、嫌になります。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0799.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0799.html</guid>
            <pubDate>Sat, 07 Jan 2012 16:22:16 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「バラの町と神戸の読み方（岐阜県安八郡神戸町）」</title>
            <description><![CDATA[<p>現在、僕は岐阜県安八郡安八町に住んでいる。<br />
たいていこう書くと、この地名に馴染みのない方は<br />
「や...す...はちぐん？」<br />
と自信なさげにつぶやかれる。</p>

<p>しかし、「あんぱちぐん」と読み方を教えると、<br />
「ということはあんぱちちょうですね？」<br />
と一度の説明で済む。</p>

<p>これが安八郡神戸町になると<br />
「こうべ？ちょう？」<br />
明らかに「神戸市」を思い浮かべながら、つぶやくことになる。<br />
ここで、<br />
「ごうど」と読み方を教える。<br />
つまり「安八郡」と「神戸町」の二つの読み方を教えなくてはならない。</p>

<p>その安八郡神戸町は東海地区ではバラの産地として知られている。<br />
岐阜県で生産されるバラの5割を占めると言われている。<br />
「プリンセスミチコ」、「ハイネス雅」など、皇后美智子さまや皇太子妃雅子さまなど皇室にちなんだバラを献上していることでも知られ、<br />
天皇皇后両陛下は神戸町内のバラ公園いこいの広場に訪問されたこともある。</p>

<p>バラの命名は面白く、<br />
皇室の名前にちなんだバラだけではなく、<br />
有名タレントがバラの品種名になっていることがある。<br />
黒柳徹子からとった品種名「トットちゃん」や<br />
渡辺美里からとった品種名「シャンテロゼミサト」など。<br />
中には「大地真央」というバラの品種名まである。</p>

<p>話はそれてしまったがバラ公園。<br />
5月にはこの公園でバラ祭りも開催される。<br />
秋バラのシーズン（10月中頃から11月）も終わっているが、まだまだ楽しめ、しばし美しさを堪能する。<br />
中世ではバラの美しさや香りが「人を惑わす」として教会によっては禁止されていたと言うのもわからなくない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0010.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0010.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>さてバラ公園の近くに建つ喫茶店に立ち寄る。<br />
幹線沿いにある店で駐車場が大きく停めやすいせいか、<br />
昼下がりの中途半端な時間にも関わらず、客席は、ほぼ満席である。</p>

<p>レジが置かれたカウンターの上に置かれた鍵が目に留まる。<br />
「思い出してあげてください。誰のでしょう？」<br />
と書かれた紙が添えられていた。<br />
どうやら忘れ物のようだ。<br />
それをこういった形で知らせることにこの喫茶店の温もりが既に伝わってくる。</p>

<p>店内にはバイオリンで演奏する童謡が流れ、<br />
窓際では太陽電池で左右に揺れて動く鉢植えの花のおもちゃが置かれ、<br />
ゆったりとした時間が流れている。<br />
穏やかな気持ちの中でホットコーヒーを飲みながら、<br />
ノートパソコンを開き、神戸町を更に調べてみる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0018go.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0018go.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>「こうべ」や「ごうど」以外にも日本にはいくつも神戸の名前がある。<br />
静岡県榛原郡吉田町にも神戸という地名がある。<br />
こちらは「かんど」と読む。<br />
ちなみに愛知県一宮市内にも「神戸」という地名がある。<br />
こちらは「かんべ」と読むのだそうだ。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0798.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0798.html</guid>
            <pubDate>Wed, 04 Jan 2012 20:08:25 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「稲荷って寺なの？神社なの？何が祀ってあるの？」</title>
            <description><![CDATA[<p>何年かに一度、稲荷神についての文献を読む。<br />
「あぁ、そうだったっけなぁ...」<br />
などと思い出す。</p>

<p>そして、何年か経って、人と稲荷の話になると、<br />
「あれ？どうだったっけ？」<br />
と答えられない。<br />
自分の記憶力の悪さにほとほと嫌気がさす。<br />
やる気の問題とも言われているのですが。</p>

<p>豊橋まで来たので豊川稲荷に立ち寄る。<br />
日本三大稲荷は僕の頭では京都の伏見稲荷神社、岡山の最上稲荷、そして、ここ豊川稲荷と憶えている。<br />
実はいろいろな説があるんだけれど。</p>

<p>「そもそもここには何が祀ってあるわけ？」<br />
欅の一枚板で作られた扉が見事な門をデジカメに収めながら、中年女性がつぶやく。<br />
「あれ？ここって神社？寺？どっち？」<br />
境内の中に建つ大きな鳥居を見上げながら、中年女性が声を揚げる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0084to.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0084to.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></p>

<p>伏見稲荷は神社なので手を叩いて参拝するが、<br />
豊川稲荷は曹洞宗、最上稲荷は日蓮宗の寺院なので、手を合わせるだけの参拝。<br />
神仏分離の際、僧侶の主張により鳥居が取り壊されなかったらしいです...と頭の中で答える。<br />
祀ってあるのは...とこの先が出てこない。<br />
肝心の部分で知識が記憶に刷り込まれていないため出てこない。</p>

<p></span><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0106to.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0106to.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>結局、近所の喫茶店に入り、<br />
野菜雑炊とアイスコーヒーをいただきながら、パソコンを取り出して調べることになる。<br />
1年以上前に訪れた時と喫茶店は違うが、確かあの時も、こうして調べ、<br />
「そうだった。そうだった」<br />
と小さな声でつぶやくのである。<br />
何も成長していない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0093to.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0093to.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>稲荷というと狐のイメージは強いが、<br />
狐はあくまで神様の使いなのである。</p>

<p>では何が祀られているのか。<br />
ここで神社と寺では根本的に祀られている物は変わってくる。<br />
６万社を超えるとも言われるほとんどの稲荷は神社である。<br />
本来は穀物と食物の神様だが、今は産業全般の神ということになっている。<br />
時代が変われば神様も人間の都合のいいように変わるのである。</p>

<p>それでは豊川稲荷のような寺の稲荷には何が祀られているのか。<br />
こちらで神体として祀られているのはダキニ天。<br />
「これ、これ、憶えられないんだよなぁ」<br />
と再びつぶやく。</p>

<p>ダキニ天というのは、元々はヒンズー教の女鬼。<br />
それが仏教に入ってきた。<br />
いつのまにか鬼だったダキニ天は、時代と供に天女みたいな姿で描かれるようになっている。<br />
これまた人間の都合のいいように変わっていく。<br />
いつしか稲荷信仰の中に組み込まれ、稲荷の祀られる神＝ダキニ天のような感覚が日本人の中に植えつけられていく。<br />
戦国時代には勝利の女神のような役割で祀られることもあった。</p>

<p>神仏分離で神社と寺とに別れてからは、神社はダキニ天からウカノミタマなどの穀物や食物の神様がバトンタッチさせて祀るようになり、<br />
豊川稲荷や最上稲荷のように鳥居が残ったところはダキニ天がそのまま祀られている。<br />
とようやく豊川稲荷に祀られている神様にまで辿りつく。</p>

<p>また忘れちゃうのかなぁ。<br />
次は、この文献をいつ読むんだろうなぁ。<br />
よいお年をお迎えくださいませ。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0797.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0797.html</guid>
            <pubDate>Wed, 28 Dec 2011 07:52:34 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「女子高生の周波数」</title>
            <description><![CDATA[<p>英語圏以外の国でバスや電車に乗った時の耳の感覚が好きである。<br />
馴染みのない言葉が飛び交い、<br />
その中に身を置いているうちに周波数の違う世界に紛れ込んだような感覚になる。</p>

<p>その時と同じ感覚である。<br />
いや、待てよ。<br />
ここは日本だ。<br />
愛知県は豊橋市。<br />
路面電車の中である。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0067toyo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0067toyo.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>僕は女子高生に囲まれていた。<br />
始発の豊橋駅から乗り込むと次々と女子高生が乗ってきて、<br />
僕の座った椅子の周囲は女子高生だけになってしまったのである。<br />
彼女たちは２、３名ずつのグループに別れて話していた。</p>

<p>様々な音（声）が鳴り響く。<br />
不思議とどのグループの声も聞き取れない。<br />
国の登録有形文化財に指定されている豊橋市公会堂の前で降りる予定だったが、<br />
この不思議な感覚をもう少し味わいたくなり、そのまま乗り続ける。</p>

<p>なぜ聞き取れないのだろう。<br />
僕が知らないブランド名や人の名前が出ているということもあるのだろう。<br />
言葉は日本語に間違いないのだが、どこかカタカナ表記の日本語なのだ。</p>

<p>「ドルガバのニセモノのベルト？ホシインダケドォ～」<br />
「の」のたった一文字を頭の中で、ひらがなに変換してやるだけで、頭の中で周波数が合い始める。<br />
とはいえ、どこかラッパーが話しているようにも聞こえる。<br />
ドルガバとはドルチェ＆ガッバーナのことであろう。<br />
偽物のベルトが欲しいとはどういうことなのだろう。<br />
言葉はわかっても意味不明度は変わらない。</p>

<p>「引っ越ししたいよ～。<br />
一人暮らししたいよ～。<br />
ヤチン？<br />
ナニソレ～」<br />
徐々に周波数が合い始め、頭の中で漢字に変換されるようになってきた。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0065toyo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0065toyo.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>彼女たちは東田坂上駅で一気に下りていき、満員だった車内は３名になった。<br />
取り残された僕は窓を見ながら喫茶店を探す。<br />
「井原」駅と「競輪場」駅の間にある喫茶店「こすたりか」に目が留まる。</p>

<p>豊橋は意外にモーニング文化が盛んで、<br />
一説にはモーニング発祥は一宮ではなく、豊橋だと言う方もいらっしゃる程である。<br />
真偽の程は定かではない。<br />
どちらの地元でもない僕としては街が活性化しているので、どちらでもいいと思っている。</p>

<p>店内は細かく仕切られていて迷路のようだが、席につくと個室にいるような落ち着きが感じられる店である。<br />
飲み物の値段に＋数百円でモーニングがつく。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0074toyo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0074toyo.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>目の前にモーニングが並んだ瞬間、<br />
先程の電車に乗っていた時のある高校生のセリフが頭を過った。<br />
「ウチのトースト　アツスギル...<br />
サラダノナカニハ　ソウメンッツウノ？タベラレナイシ...<br />
ナニタベロッテノ？ワケワカンネェシ...」<br />
恐らく彼女の家のトーストが厚いので量が多く、<br />
素麺ではなく、きっとパスタなんだろう。<br />
いい頭の体操にはなる。</p>

<p>いつしか女子校の先生をしている姉に励ましのメールを送っていた。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0796.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0796.html</guid>
            <pubDate>Sat, 24 Dec 2011 10:53:38 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「焼きそばとご飯と味噌汁と」</title>
            <description><![CDATA[<p>焼きそばとご飯<br />
焼きそばと味噌汁<br />
ご飯とコーヒー<br />
3年前の僕なら不思議だと思っていた組み合わせも普通になった。<br />
習慣などというのはそういうものなのかもしれない。</p>

<p>名古屋駅近くのビジネスホテルに併設している喫茶店。<br />
日替わりランチは鶏肉が載った塩焼きそばとご飯とみそ汁。<br />
そしてコーヒー。</p>

<p>ランチがちょうど僕の前に並んだ頃、<br />
縮れた顎髭が特徴的なパーカー姿の外国人が現れた。<br />
イラン系の方のようだ。<br />
年の頃は３０代半ばといったところだろうか。<br />
背表紙に「Japan」と書かれた英語のガイドブックを手にしていた。</p>

<p>この店には失礼だが、ガイドブックに掲載されているとは考えにくい。<br />
隣のビジネスホテルに宿泊していて、<br />
夜遊びで明け方眠り、<br />
先程、起きてきて、朝食代わりに食べようとしているのかもしれない。<br />
そう考えるとどこか眠そうな感じに見えてくる。</p>

<p>喫茶店の女性スタッフは会話が通じなくて困っていた。<br />
どうやら彼が発するのは英語のようだ。<br />
これは僕の英語力を試す絶好の機会である。<br />
現在、僕はアルクという英語教材専門の出版社で連載し、英語を学習しているのだ。</p>

<p>しかし、躊躇する。<br />
店のスタッフでもないのに、「May I help you?」でいいのだろうか。<br />
慣れ慣れしく、「what's up？」などと会話に割りこんでいくのも変である。<br />
僕の英語が上達しない理由の間違うことの恐れが出始めた。<br />
そうこう悩んでいるうちに会話に入るタイミングを逃してしまう。</p>

<p>「ジャストモーメントプリーズ」<br />
女性スタッフはそう言って、一旦、消えた。<br />
話しかけるチャンスである。</p>

<p>いや待てよ。<br />
ひょっとすると女性スタッフに何か策があるのかもしれない。<br />
そこに割り込むのも失礼である...って話しかけたくない言い訳を自分で作っている気がする。</p>

<p>結局、声をかけぬまま。<br />
まもなく隣のビジネスホテルのフロントマンらしき中年男性が現れた。<br />
不思議とホテルマンというのは手つきでわかるものである。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0002-n.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0002-n.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>彼はチキンが食べたいと言ったようだ。<br />
フロント係の中年男性は、すかさずフライヌードル　ウィズ　チキンと言って日替わりランチを勧めた。<br />
さすがである。<br />
僕が割り込んでいたら、チキンときいて、この焼きそばを頼む臨機応変さはなかっただろう。</p>

<p>１０分後、彼の目の前に焼きそば定食が現れた。<br />
彼は明らかに戸惑っている。<br />
彼は僕の方を見た。<br />
というより僕の食べ方を見た。<br />
何か言おうと思ったが、英語が何も浮かばない。<br />
にこりと笑顔で返すだけ。</p>

<p>女性スタッフがフォークとスプーンを手渡す。<br />
彼はフォークで鶏肉を口にし、細かくうなずいた。<br />
口に合ったのだろう。<br />
味噌汁、続いてご飯をスプーンですくって食べ、やはり細かくうなずいた。<br />
この組み合わせは彼の口に合ったようだ。<br />
焼きそばとご飯とみそ汁。<br />
彼の日本食の想い出ができあがる瞬間を見た気がした。<br />
そして僕の英語が上達しない理由を改めて確認した気がした。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0795.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0795.html</guid>
            <pubDate>Wed, 21 Dec 2011 14:42:56 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「モンブランの由来とこれからのモンブラン」</title>
            <description><![CDATA[<p>「好きなケーキは？」<br />
と聞かれたら、迷わず「モンブラン」と答える。<br />
本来、胃腸の具合と財布事情、ケーキを買える環境が整えば、毎日、一個はモンブランを食べたいくらいである。<br />
きっと日常になると有難味が薄れてしまうんだろうなぁとわかってはいても憧れる。</p>

<p>改めてモンブラン。<br />
名前の由来はアルプス山脈にある山の名前である。<br />
フランス語でモンが「山」で、ブランが「白い」を意味する。<br />
つまり、モンブランは日本語に訳すと「白い山」になる。<br />
標高4810メートルと西ヨーロッパで一番高い山で年間2万人の登山者が訪れるそうだ。</p>

<p>発祥には二つの説がある。<br />
一つはアルプス山脈を挟んでフランスのサヴォア地方とイタリアのピエモンテ州で食べられていた甘い栗のペーストに泡立てた生クリームを添えた物が発展してパリの菓子店に並んだという説。</p>

<p>もう一つは1903年創業のパリの菓子店「アンジェリーナ」。<br />
この店の創業当初からモンブランの山のような栗のケーキが作られていたという説。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020512.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020512.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>JR岐阜駅に隣接した飲食店街のケーキ店で、<br />
洋酒につけた栗が載った典型的なモンブランをいただきながら、<br />
モンブランについてここまで書きつづった。</p>

<p>手を休めて、ホットコーヒーに口をつけた際、<br />
テーブルの上に立つメニューに目が留まる。<br />
何気なく頼んだホットコーヒーに使用されている豆は、<br />
環境保護団体レイフォレストアライランス認証の物だった。<br />
たまたまかもしれないが、ここ最近、続けざまにレイフォレストアライランスの名前を見かけて気になっていたのである。</p>

<p>アメリカはニューヨークに本部のあるレインフォレストアライアンスは、<br />
熱帯雨林を維持することを目的に設立された国際的な非営利団体で既に25年の歴史を持つ。<br />
彼等は森林や河川の保護から農薬の制限や廃棄物の管理まで行っている。<br />
そして、その一環としてその地域の農民やコーヒー農園で働く労働者の生活向上を支援し、子どもたちの教育や医療の保障など基準を満たす農園に対しては、<br />
レインフォレストアライアンスのトレードマークであるカエルのついた認証を与えている。<br />
このマークのついたコーヒーを消費者が買うことによって、生産国の熱帯雨林の保護や彼等を支援することにもなる。</p>

<p>価値観が大きく変わりつつある今、自分たちが買う物に対する意識は「安ければ買う」から「自分の意思を反映させて買う」に移行しつつある。<br />
日常生活で食べる物や使う物を選択する際、様々な活動を支援する形は、今後、ますます、広がっていくだろう。</p>

<p>モンブランのケーキを購入すると利益の一部がアルプス地方の山々の清掃活動に使われるというケーキ屋が現れても面白いなぁ...と再び頭をモンブランに戻し、パソコンのキーボードを叩き始める。</p>

<p>ちなみに日本のモンブランの歴史は、東京は自由が丘のその名も「モンブラン」なるケーキ屋から始まったそうだ。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0794.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0794.html</guid>
            <pubDate>Sat, 17 Dec 2011 10:39:46 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「小学生以下は入れない喫茶店」</title>
            <description><![CDATA[<p>バーのカウンター席に子供が座っている光景を見かけた。<br />
バー独特の薄暗い灯りの中に座る子供は新鮮に映る。<br />
決して子供が入ってはいけないわけではないし、子供も一人でいるわけではなく、親子連れなので何の問題もない。</p>

<p>その時、一緒に飲んでいた知人と子供が似合わない場所の話になった。<br />
墓場、場末のスナック、川柳の句会、料亭...<br />
いろいろ口からは出てくるが、いざ、その場所に子供がいることを想像すると決して似合ないこともないような気もする。<br />
そんな話の延長から子供入場禁止の話になった。<br />
例えば成人映画が上映されている映画館とか。<br />
くだらないですね。<br />
でも、そういう話って意外に楽しいんです。</p>

<p>「そういえば子供入場禁止の喫茶店があるんですよ」<br />
僕は以前、入ったJR穂積駅近郊で営業している喫茶店について話を始めた。</p>

<p>喫茶店の建物は決して子供を拒否する雰囲気には見えないが、入口には<br />
「小学6年生以下は入れません」<br />
と書かれた小さなインフォメーションボードが立てられ、毅然とした態度がうかがえる。</p>

<p>店内に入るとカウンター席とテーブル席6つ程のこじんまりとした空間が現れる。<br />
店内にも特に子供を拒否するといった雰囲気は感じられない。</p>

<p>一番奥のテーブル席に座る。<br />
棚には季節を感じさせる斬新なスタイルで生けられた花器が飾られていた。<br />
襟元がジャバラ状の凝ったデザインが施されたシャツを着た女性店員が現れる。<br />
行ったことはないが、メイドカフェの店員を高級にしたような感じである。<br />
もちろん、<br />
「ご主人様　おかえりなさいませ」<br />
とは言わず、<br />
「いらっしゃいませ」<br />
とおしぼりと水をテーブルの上に静かに置く。<br />
徐々に大人だけの空気を感じ始める。</p>

<p>向こうのテーブルではキャリアウーマンらしき女性二人組があんみつらしきものを静かにつつきあう。<br />
メニューを見るとモカやキリマンジャロ、スマトラマンデリン、ブラジルサントス、ブルーマウンテンのコーヒー、<br />
フォションの紅茶が並んだ下にあんみつ（白玉、寒天すべて手作り）と書かれている。<br />
１月から３月にかけてはぜんざいまであるようだ。</p>

<p>店内にはクラシック音楽が流れていると想像しそうだが、洋楽のポップス系の音楽が流れていた。<br />
カウンターの中では鼻の下に手入れの行き届いた髭をたくわえたスラリとした初老の紳士が豆を挽き、ゴリゴリとした音が心地よく店内に響き渡る。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020511.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020511.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>注文したオリジナルブレンドとモンブランケーキのセットが届く。<br />
ブレンドコーヒーが500円という値段設定は、岐阜の喫茶店価格からすると100円程度高い。<br />
それだけ味にも自信を持っているのだろうし、実際に美味い。<br />
それを象徴するかのように店内は4時過ぎという中途半端な時間にも関わらず満席だった。</p>

<p>一人の中年男性がコーヒーをすすりながら宙を見つめ、考えごとをしていた。<br />
僕は文庫本を開き、本の世界に浸かり、<br />
大人の時間を大切にしている人々の仲間入りを果たしたのだよ...<br />
と僕の喫茶店の話を終える頃、知人は肘をついてうとうと眠っていた。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0793.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0793.html</guid>
            <pubDate>Thu, 15 Dec 2011 16:01:46 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「中川運河２（愛知県名古屋市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>前回からの流れで橋を巡る散歩をすることにした。<br />
橋を巡る散歩などと書くと聞こえはいいが、<br />
名古屋港まで荷物を運搬することで発展を遂げた地域なので、<br />
倉庫のような建物の脇を通ることが多く、正直、情緒がある散歩ではない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0007nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0007nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>さらに東海橋から名古屋港まで南に歩けば、<br />
アーチ状のいろは橋や赤い中川橋など華やかな橋があるが、<br />
東海橋から名古屋駅方面へ北に歩いていくと地味な橋ばかりである。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0054nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0054nk.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>国道1号線が通る昭和橋、<br />
この辺りで蜆が獲れたのかもしれないなぁと想像させる蜆橋、<br />
そして中野橋...<br />
三択の橋当てクイズがあったら間違えそうな似た橋が続く。<br />
中野橋のたもとにある喫茶店チェーン「支留比亜珈琲」で休もうと思ったが定休日。<br />
仕方なく更に歩く。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0074-1.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0074-1.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>工場の前にドラム缶で作られた花壇、遊び心のある看板など、<br />
似たような建物ばかりだと思っていたが、<br />
そこに集う人たちによって違う空気が創られることを感じ始める。</p>

<p>しかも歩道が整備されているので散歩しやすい道ではある。<br />
散歩している人の姿は見当たらないけれど。</p>

<p>野立橋を超え、工事中の篠原橋の東側に喫茶店チェーンの「コメダ」が見える。<br />
いや、「コメダ」ではない。<br />
看板には「甘味喫茶　おかげ庵」と書かれている。<br />
しかし、店内に入るとログハウス的な作りといい、ビロード調の椅子といい、「コメダ」にそっくりである。<br />
それもそのはずでコメダが経営している和風喫茶のチェーン店で現在、愛知県内に5店舗あるそうだ。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0080-1.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0080-1.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>コーヒーもあるが、メインのメニューは抹茶。<br />
そして甘味処なので和菓子が置かれている。<br />
抹茶と団子のセットを選ぶ。<br />
考えてみれば自分で団子を焼くなどというのは43歳にして初めての体験である。<br />
そして焦がす。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0084nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0084nk.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>篠原橋から再びスタート。<br />
八熊橋に続いて長良橋。<br />
「長良」という文字は岐阜のイメージが強いなぁと思ったら、橋のたもとに岐阜銀行が建っていた。<br />
関係があるのかどうかはわからないけれど。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0092nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0092nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>小栗橋の手前で道は運河の方に近づいていき、<br />
橋のたもとには地蔵堂が祀られている。<br />
昭和の初めごろ、このあたりに水死体がよくあがったため、<br />
彼等の霊を慰めるために地元住民の浄財を集めて建てた堂らしい。</p>

<p>続いて猿古橋。<br />
猿の古い橋というと、7世紀に作られた山梨県の大月を流れる桂川にかかる猿橋を思い浮かべるが、こちらはそこまで情緒がある橋でもなく、そもそもそんなに古い橋ではない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0099nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0099nk.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>こうして不思議な運河橋までの散歩は終了した。<br />
結局、この間、散歩している人とは一度もすれ違わなかった。<br />
しかし、考えてみるとさほど悪くない散歩で、<br />
何より無機質に思っていた倉庫に対する見方を変えてくれた散歩道であった。<br />
まぁ、鼻毛が伸びそうな道ではあるけどね。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0792.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0792.html</guid>
            <pubDate>Sun, 11 Dec 2011 09:57:58 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「中川運河沿い散歩１（愛知県名古屋市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>猿子橋、小栗橋、長良橋、八熊橋、篠原橋、野立橋、中野橋、蜆橋...<br />
バス停に橋の名前が続く。</p>

<p>散歩の場所も喫茶店の場所も決まらぬまま、名古屋駅前のミッドランスクエア前に現れた「東海橋行き」のバスに乗ってしまった。</p>

<p>車窓をぼんやり眺めながら、バス停を確認しているうちに終点の東海橋まで辿りつき、<br />
バス停の周囲を歩きながら喫茶店を探してみる。<br />
1000円で寿司まで食べ放題のバイキングレストラン、<br />
安さを売りにした居酒屋チェーン店、<br />
学生時代によく通った弁当チェーン店、<br />
食べ物の匂いはするのだが、喫茶店が見当たらない。<br />
元喫茶店らしき空き店舗はあるのだけれど。</p>

<p>近辺には倉庫が多いため、自然にトラックの交通量も多くなる。<br />
年々、配達時間競争になりつつあるトラックの運転手は車を置いて喫茶店に入る気持ちには、なかなかなれないのかもしれない。<br />
もちろん駐車場の問題もあるだろう。</p>

<p>駐車場にキャッシング専用の無人ATMが４つも建っている一軒の喫茶店を見つけた。<br />
店の中に入るとすぐ脇に小さな小部屋があり、お好み焼きの暖簾がかかっている。<br />
しかし、暖簾だけで部屋には段ボールが積み上げられ、お好み焼きを焼く鉄板も見当たらない。<br />
以前は、お好み焼きも出していたが、今はやっていないのだろう。<br />
様々な試行錯誤が見え隠れする店である。</p>

<p>本棚には新聞と雑誌が並べてあった。<br />
新聞は数種類置かれ、<br />
雑誌も何冊か置かれているが全てアサヒ芸能のみ。</p>

<p>客席はゼロ。<br />
つまり僕だけである。<br />
途中で見かけた空き店舗の外装が頭を過る。<br />
この店も時間の問題なのかもしれない。</p>

<p>店内にメニューはない。<br />
優しそうなマスターにアイスコーヒーを頼むと、<br />
最初からガムシロップの入った甘いアイスコーヒーと豆菓子とゆで卵が運ばれてくる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0016nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0016nk.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>ノートパソコンを取り出し、インターネットで中川運河を調べてみる。<br />
国鉄笹島駅（現在のささしまライブ駅の南にあった駅で1986年に廃止）と名古屋港を結ぶために掘られた約8キロに渡る運河である。<br />
名古屋港が国際貿易港となるためには鉄道で運ばれた貨物を港まで運ぶ運河が必要になり、昭和の初めに施工された。</p>

<p>しかし、中川運河には水源が存在しないため、水の流れがない。<br />
そのため昭和40年代に入るとヘドロが大量に蓄積し、汚染された川になってしまった。<br />
現在はヘドロが除去され、排水規制もされているので、水質は改善されているらしい。</p>

<p>本日の散歩がようやく決まった。<br />
バスで通り過ぎた11の橋を一本ずつ確認しながら、中川運河沿いを歩いて名古屋駅まで戻ってみることにする。</p>

<p>席を立つと中年男性の一人客が3組座っていた。<br />
先程の予想は撤回である。<br />
意外にこの店の常連は多いのかもしれない。</p>

<p>東海橋まで戻り、一旦、橋の上に立ち、これから歩く方向を眺める。<br />
遠くに名古屋駅のツインタワーが見える。<br />
久しぶりにかなり距離がある散歩になりそうだ。　つづく。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0791.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0791.html</guid>
            <pubDate>Thu, 08 Dec 2011 14:51:16 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「バナナとコーヒー」</title>
            <description><![CDATA[<p>「バナナとコーヒー」<br />
アメリカ人はバナナ、イギリス人はリンゴ、日本人はイチゴというイメージが僕の中には漠然とある。<br />
理由を考えてみると<br />
たまたま僕が知っているアメリカ人がバナナ好きで、<br />
たまたま僕が知っているイギリス人がリンゴ好きなだけのことだった。</p>

<p>バナナをよく食べる国民の順位が載った統計は見つからなかったが、バナナを輸出入している国の統計は出てきた。<br />
輸入が一番多いのはアメリカ。<br />
あながち僕のイメージも間違ってはいない...というより僕の知人のアメリカ人がたまたま典型的なアメリカ人だったというだけのことである。<br />
ちなみにアメリカの次に輸入している国は、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルクと続き、その後に日本が出てくる。</p>

<p>意外に日本人もバナナをよく食べる国民らしい。<br />
1年間で平均50本程度。<br />
つまり一週間に一本食べる計算になる。<br />
いったい僕はどのくらい食べているのだろう。</p>

<p>名古屋駅広小路口近くにあるカフェで、モーニングバナナセットなるものを目の前にしながら考えてみる。<br />
モーニングバナナセットといってもコーヒーの隣にバナナが一本ついているだけだけれど。</p>

<p>周囲を見渡すが、モーニングバナナセットを頼んでいるのは僕だけ。<br />
値段が同じトーストがつくトーストセットを選ぶ方が多い。<br />
ぶっきらぼうなバナナよりバターで飾られたトーストの方に興味がいくのもわからないではない。<br />
バナナを一本丸ごと食べるというのも久しぶりである。</p>

<p>静岡や東京、旅先の海外など一人暮らしの頃は栄養価も高いので、よく食べていた気がするが、<br />
現在、岐阜の生家ではバナナをまるごと食べることはなく、<br />
たいていヨーグルトの中に細かく切って入れてから食べることが多い。<br />
バナナをそのまま食べるのは外の喫茶店のモーニングだけ。<br />
それも3分の1程度にカットしたバナナがトーストの隣に添えられている程度である。<br />
少なくともこの店のようにバナナが一本まるごとついてくる喫茶店は出会ったことがない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0002-1.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0002-1.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>バナナがフルーツというより主食に感じられる。<br />
子供の頃、遠足でおやつが300円以内と決められた際、<br />
クラスでバナナはおやつかフルーツかで論争を繰り広げられたことを思い出す。</p>

<p>中南米のドミニカ共和国に行くと油で揚げたバナナがハンバーガーチェーン店でも普通に売られている。<br />
この時、僕は料理用のバナナに初めて出会った。<br />
タイの屋台では焼いたバナナが売られていた。<br />
世界には様々なバナナの食べ方がある。<br />
特にアフリカでは料理用のバナナが多いため、バナナ＝料理の素材と思う人の方が多い。<br />
ちなみに料理用バナナは、ウガンダ、ザイール、ルワンダなどのアフリカと中南米のコロンビアが生産地として知られている。</p>

<p>それにしてもバナナとコーヒーは今ひとつ合わない。<br />
オレンジとコーヒーよりはいいけれど。<br />
ん？最初に書いた日本人のイチゴのイメージ？<br />
ただ単に僕が好きだからというだけである。<br />
イチゴとコーヒーも合わなさそうだなぁ。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0790.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0790.html</guid>
            <pubDate>Sat, 03 Dec 2011 05:10:10 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「競馬場でホット？」</title>
            <description><![CDATA[<p>散歩の途中にレトロな書体で書かれた文字が見えた。<br />
「推理とロマンの名古屋競馬」<br />
愛知県には中京競馬場があることくらいは知っていたが、<br />
基本的に競馬はやらないので、<br />
名古屋競馬場という地方競馬場があることを知らなかった。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0044nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0044nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>ちょうど開催中だったので立ち寄ってみる。<br />
パドックの中を馬が歩いていた。<br />
こんなに近くで競走馬を見たのは初めてである。<br />
腿の曲線が美しい。<br />
鋭い目で競馬新聞を持つ男性たちが、<br />
馬の体調で競馬のレースを予想する光景に鳥肌が立つ。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0040nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0040nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>スタンドに座り、レースが始まるまで、<br />
スマートフォンに「名古屋競馬場」と打ち込んでみる。<br />
1949年にでき、既に60年以上経っている名古屋競馬場。<br />
この夏に引退した日本人女性騎手最多勝利記録を持つ宮下瞳氏は、この競馬場の所属だったそうだ。<br />
そんな記録があることさえも僕は知らなかったけれど。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0037nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0037nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>レースが始まり、馬が目の前を走り抜けていく。<br />
パドックの馬も美しかったが、走る姿は更に美しい。<br />
馬が駆け抜ける音は気分を高揚させる。<br />
レースは一番人気の馬が勝ち、<br />
場内にはどこか「順当でつまらないなぁ」といった雰囲気が漂っていたが、<br />
僕は生のレースを見ただけで満ち足りた気分になった。</p>

<p>次のレースまで時間があるので場内を散策していると一階の奥にガラス張りの喫茶店を見つけた。<br />
ビロード調の椅子が見え、昭和の香りがぷんぷんする。<br />
しかし、満席。<br />
冷めてしまったであろうコーヒーを前に、手に持った競馬新聞と店内に設置されたモニターに映るパドックの様子を交互に目をやりながら、赤鉛筆で何やら書きこんでいる。<br />
席を立つ雰囲気はどこにもない。<br />
諦めた。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0033nk.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0033nk.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>ただ、せっかくここまで来たのだから競馬場でコーヒーを飲んでみよう。<br />
スタンド席の上部に「当たり家食堂」という期待ができそうな店を見つけた。<br />
「中に温かい飲み物あります」<br />
と書かれているので入ってみる。</p>

<p>カウンター席のみ。<br />
カウンターの中には、競馬新聞を手にしてモニターを眺めるエプロン姿の中年女性が立っている。<br />
「ビールでいい？」<br />
中年女性は当たり前のように聞く。<br />
一瞬、昼間のビールの美味しさの誘惑にぐらついたが、この後の散歩が嫌になると困るので我慢する。<br />
「温かいコーヒーないですか？」<br />
と聞いてみる。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020532.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020532.JPG" width="240" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>「あるよ。紙パックだけど...」<br />
そう言って温められた紙パックのミルクコーヒーの上をハサミで切って、グラスに注いだ。</p>

<p>ついでに味噌カツ丼を注文する。<br />
味噌カツ丼のご飯をよそいながらも彼女は競馬新聞に目を落としている。<br />
トンカツはその場で揚げているので、意外と言っては失礼だが美味しかった。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020537.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020537.JPG" width="240" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>「明日、うちの馬が出るのよねぇ」<br />
中年女性は常連らしき客につぶやいた。<br />
彼女は馬を持ち、当たり屋食堂で働く。<br />
僕の知らない世界がそこにはあった。<br />
</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0789.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0789.html</guid>
            <pubDate>Sat, 26 Nov 2011 05:10:10 +0900</pubDate>
        </item>
        
        <item>
            <title>「ショッピングセンターについて考える（岐阜県大垣市）」</title>
            <description><![CDATA[<p>3年ほど前、ドバイに世界規模のショッピングセンターができた。<br />
屋内面積だけでも55万平方メートル。<br />
東京ドーム12個分。<br />
そう言われてもあまりピンとこないが、<br />
端から端まで歩いたらかなりの距離なんだろうなぁとは思う。<br />
こうなると既にショッピングセンターというよりショッピングタウンである。</p>

<p>ちなみに日本で現在、一番大きいショッピングセンターは埼玉県越谷市にあるイオンレイクタイウン。<br />
東京ドーム約4個分。</p>

<p>とにかく、これだけの土地を確保するというのは大変なことである。<br />
もちろん田んぼを潰して建てる場合もあるだろうが工場の跡地が使用される場合も多いそうだ。<br />
例えば現在、僕の住む岐阜県では、ショッピングセンターというと現在、衰退している紡績工場の跡地というイメージがある。<br />
大垣駅北口にあるアクアウォークというショッピングセンターも、以前は大きな紡績工場だった。<br />
当時の建物の一部はショッピングセンターの脇の敷地に残されている。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0035.oo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0035.oo.JPG" width="215" height="320" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>このショッピングセンターができ、通路でつながってはいるものの駅ビルの方のテナントは廃れてしまい、<br />
現在、４階以上の店は全て閉店し、封鎖されてしまった。<br />
栄枯盛衰で仕方ないとはいえ、<br />
高校時代によく利用した想い出の詰まった場所の衰退はやはり物悲しく感じられる。<br />
歳を経るとこういったことも受け入れていかなければならないということをひしひしと感じる。<br />
逆に言えば、それだけ想い出が詰まった身体に成長したのである...と思いたい。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="R0020100.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/R0020100.JPG" width="320" height="240" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>さて、ショッピングモール内には見慣れた飲食店が並ぶ。<br />
関東と東海を中心にチェーン展開しているコーヒーショップ「カフェファゼンダ」に入ってみる。<br />
サンドイッチがメインメニューということもあるのか女性客が多い。</p>

<p>サンドイッチをつまみ、アイスコーヒーを飲みながら、ショッピングセンターについて改めて調べてみる。<br />
僕が生まれる前の1950年代には既に沖縄ではショッピングセンターがあったそうだ。<br />
それから考えるとショッピングセンターの歴史も約60年。<br />
今ではショッピングセンターの中に病院があることも普通のことになりつつある。<br />
そのうち、<br />
「ゆりかごから墓場まで」<br />
で、ショッピングセンターの中に産婦人科ができ、<br />
寺と墓を兼ね備えた葬儀屋が現れても不思議ではない。</p>

<p><span class="mt-enclosure mt-enclosure-image" style="display: inline;"><img alt="DSC_0032.oo.JPG" src="http://www.kissa-navi.net/nobunaga/img/DSC_0032.oo.JPG" width="320" height="215" class="mt-image-center" style="text-align: center; display: block; margin: 0 auto 20px;" /></span></p>

<p>現在、全国に3000を超すショッピングセンターがある。<br />
天候に関係なく、ショッピングが楽しめ、高齢者の運動不足解消にもひと役買っている有益な場所ではある。<br />
しかし、どこに行っても同じような店が多いことに時折、辟易することもある。<br />
あえてショッピングセンターには行かず、<br />
専門の知識を持った店舗が集まるような商店街に行くと言う人がいたが、その気持ちもわからなくはない。<br />
東海地区のショッピングセンターをいくつか歩いてきたが、<br />
今のところ個人経営の特色ある喫茶店が入っていたことはない。</p>]]></description>
            <link>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0787.html</link>
            <guid>http://www.kissa-navi.net/nobunaga/0787.html</guid>
            <pubDate>Wed, 23 Nov 2011 10:56:52 +0900</pubDate>
        </item>
        
    </channel>
</rss>
